TBSラジオでパーソナリティを務める「荻上チキさん」と、絵に命を吹き込む人気イラストレーター「ヨシタケシンスケさん」による『みらいめがね』。
この本は、こんな方におすすめです。
- 最近、自分の価値観が狭いと感じた方
- 海外旅行には行けないけど、視野を広げたい方
- 新しい世界観をのぞいてみたい方
この記事では、本のポイントやおすすめの人の特徴などをまとめました。
「みらいめがね」が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
どんな本?「みらいめがね」を一言で
「みらいめがね」は荻上チキさんの考察とヨシタケシンスケさんのイラストにより、多面的な価値観を知ることができる本です。
取り上げているテーマには、食・家族・タクシー移動などの身近な話題や、政治・ジャンダー・いじめななどの幅広いです。
荻上チキさんはTBSラジオでパーソナリティを務めており、ラジオ番組では国会中継・難民問題・紛争問題といった難しいテーマをリスナーに分かりやすく解説する人気の評論家でもあります。
そのため、書かれている文章もとても分かりやすく、具体例も豊富で読みやすい内容でした。
▽みらいめがねは第二弾も出ています!
ココが面白い!「みらいめがね」を読むポイント
実際に読んでみて、面白いと感じたポイントを3つご紹介します。
あたらしい視点を取り入れられる
「この考え方、すごくいいな」と新たな価値観に出会える内容がとても多く感じました。
物事の見方は人それぞれ異なるはずなのに、どうしても自分の価値観を人に強要してしまいがち。
さらに、他人の価値観には気づけても、自分の長年懲り固まった価値観にはなかなか気づけないものです。
そんな時に「みらいめがね」を読むと、自分の視野をやさしく広げてくれるヒントに出会えるはずです。
相手の大切にしているものに気づける
この本を読んで、初対面の人であればなおさら、話題選びには十分気をつけねばと気づかされます。
初対面の人に当たり前のように質問しがちな恋愛・家族・子供・仕事の話題でも、人を傷つけることがあります。
たとえば、子供ができない女性に対して子供の話をしてみたり、ジェンダーへの理解がないまま恋愛ことを聞いてみたりと、身近な話題が相手を傷つけることになりかねません。
話題にも気を付けなければなりませんが、どんな返答であれ相手を否定せずに受け入れる広い価値観を持つことへの重要性にも気づける内容でした。
ヨシタケシンスケさんのイラストがまるで生きてるみたい!
ヨシタケシンスケさんと言えば、絵に命を吹き込み、まるでそこで動いているかのような愛らしいイラストが特徴的です。
優しい顔をしたイラストだけでなく、怒ったり、悲しんだり、恨んだり、シュールな場面もイラストを憎めない愛らしさがあります。
そんなヨシタケシンスケさんの絵が、各章の終わりの場面で見られるのです。
どんな絵か気になる方は、代表作の「りんごかもしれない」が面白いのでぜひチェックされてみてください。
こんな方におすすめ!「みらいめがね」を読んでほしい方
「みらいめがね」は、こんな方にぜひおすすめです。
- 最近、自分の価値観が狭いと感じた方
- 海外旅行には行けないけど、本で視野を広げたい方
- 新しい世界観をのぞいてみたい方
視野を広げるには、他者の声に耳を傾けることが必要です。
このご時世で海外旅行へ行けなかったとしても、本を通して知見を学ぶことができます。
「みらいめがね」は、自分の偏った価値観に気づき視野を広げさせてくれる旅する一冊だと私は思いました。
愛らしいヨシタケシンスケの絵も素敵なので、ぜひ読んでみてくださいね。