この記事では、梨木香歩(nashiki kaho)さんの「西の魔女が死んだ」をご紹介します。
この本は、こんな方におすすめです!
・読書は苦手だけど何か読んでみたい方
・人間関係に悩むことが多い方
・不登校の学生の方
・職場へ行きたくない会社員の方
この本のポイントや、実際に読んでみた感想などを詳しく解説していきます。
「西の魔女が死んだ」のあらすじ
主人公は小学生の「まい」。
ある日、学校へ行くことが嫌になった「まい」は、田舎で暮らす祖母の家でしばらく暮らすこととなります。
ゆとりのある自然豊かな生活から得られた生き方や、人生観を祖母から学び「まい」が少しずつ成長していくお話です。
「西の魔女が死んだ」の面白いポイント
面白いと感じたポイントは3つご紹介します。
1.祖母からの教え
日常の暮らしのなかで、「まい」は祖母からさまざまなことを学びます。
この教訓が、子供から大人まで幅広い人読者を魅了する内容となっており、人間として根本的に見直したい、大切な生き方が書かれているのです。
2.表現がわかりやすいので読みやすい
先述したとおり、主人公は学校に行けなくなった、つまり不登校となってしまった、小学生。
このことから、とても分かりやすい表現で伝えられ、本が苦手な方でも読みやすくなっています。
3.感情を言語化する表現が得られる
小学生の「まい」が感じた、悲しかったことや嬉しかったことなどの心境が、細かく表現されています。
そのため、特に言語力を磨く小学生や中学生の方がこの本を読むと、自分の気持ちを言語化するヒントが得られるはずです。
「悲しい」「嬉しい」という分かりやすい感情をより深堀し、より深い目線で表現できると期待しています。
「西の魔女が死んだ」がおすすめな方
「西の魔女が死んだ」
この本をおすすめする方の特徴をまとめました。
心に響く内容となっていますので、当てはまる方はぜひこの機会に手に取ってみてください。
- 読書が苦手であまり本を読まない方
- よく人間関係で悩みやすい方
- おすすめの本を探す小・中学生
- 学校に行きたくないと悩む学生の方
- 職場へ行きたくない社会人の方
小学生の「まい」を中心に書かれているので、文章がとても読みやすく、スッと話が入っていきます。
祖母からの教えには、社会人になってからも共感するすることが多く、大人でも気づきが多いと感じました。
ぜひ、主人公の「まい」と一緒に’心の旅’にでかけてみませんか?
ネタばれあり!祖母が「まい」に伝えた教訓とは
ここからは、祖母が主人公の「まい」に伝えた教訓のなかで、筆者が印象深いと感じた内容をピックアップしています。
ネタばれも含みますので、読みたくないという方は飛ばしてください。
では、少しだけご紹介していきます。
祖母からの教えとは、
・人を見かけで判断しないこと
・思い込みを信用しすぎないこと
・時として聞きたくない言葉は聞かなくていい
・後悔はその場で解消しよう
などが紹介されていました。(これでも本の中のほんの一部です)
どの教えも、自分に自信が持てなかったり、人間関係で悩んでいたりと、辛い時期に読む人を助けてくれる言葉でした。
具体例を交えて物語形式で紹介していますので、記憶に残りやすくなっています。
まとめ
「西の魔女が死んだ」は1994年に刊行、日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞などの数々の受賞歴を持つため、一度はタイトルを耳にした方も多いかと思います。
私は大人になるまでこの本を知らず、社会に出てから読む機会を得ましたが、「子供の頃に読んでおきたかった」と少し後悔が残るほど素敵な内容でした。
もちろん、話の設定がわかりやすく、小学生である主人公の心境の変化もやや単純に感じられる場面もあり、物足りなさを感じたのも正直なところです。
しかし、それ以上に、どこか懐かしさを感じる暖かい風景と心象が、日常のあわただしい毎日を救ってくれたようにも感じます。
ぜひ、人生に疲れている方、学校に行きたくない方、人間関係で悩みがちな方は手に取ってみてくださいね。
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