読書記録:『こんな僕でも社長になれた』
著者:家入一真さん
もがいてもがいてすり減っても、波にのまれるように前に進む
現在では数々の超有名企業の代表を務める、家入一真さん。
しかしその華やかな肩書とは裏腹に、辛い青春時代を過ごし、人間関係に悩み引きこもりになったり、家族が借金をして辛い思いを経験したりと、決して順風満帆な人生ではなかったようです。
それでも家入さんは、ご両親や職場仲間、パソコン友達、芸術家の方々を通して、前へ前へと人生を後押しされ、少しづつ家入さんの人生が変化していきます。
辛い時でも人生の生きがいを求めて挑戦する
もしも家族が離れ離れになり、仕事も見つからず、途方にくれそうな苦しい状況に追いやられたら、あなたはどうしますか?
頭を使うことを辞めてギャンブルや酒で解消しようのない感情をぶつけたり、人生を生きることを辞めてしまう人は、私を含めて多いと思います。
それでも家入さんの場合、若いころから自分で物事を考えられる「冷静さ」と「強さ」をお持ちでした。
苦しい生活の中でも、パソコンや芸術に興味を持ち、一心不乱で好きなことにのめり込み、人生の生きがいを求めている、そんなお姿に生きる強さを感じました。
もしかしたら、現実と理想のギャップを埋めるために、芸術という心の拠り所が必要だったのかもしれない、そしてどれだけ芸術に救われたのだろう…とそんなことも考えました。
家入さんの自伝『こんな僕でも社長になれた』から学んだこと
1.つらい経験を糧にする
家入さんの素敵なところは、自分が経験した辛い思い出も、隠したい過去の出来事も、すべてさらけ出して話せていること。きっと、ご自身の中で過去の経験を、客観視して人に話せるほど容認したのだとお察しする。
私は、過去の思い出したくない出来事に、今でも時々縛られて身動き取れなくなって、後悔することを何万回と繰り返すことがある。そして未だに、人に話せるほど心の整理はついていない上に、どんなに誤っても許されない・許せないと、自分で自分を強く咎めてしまって、前に進めずにいる…
家入さんのように、自分の恥ずかしいところ、ダメなところも全部自分で受け入れられるようになりたいと感じた。素直に自分の心と向き合って、過去の反省すべき自分をいつか笑い話にできるほどまで成長できたらいいな。そんなことを、家入さんの本を読んで感じました。
2.学びは裏切らない・チャンスを逃さない
屈強に立たされた時、直観で突き進むのか、それとも入念な情報収集を行った上で実行するのか。
家入さんは、どちらもバランスよく持ち合わせていて、企業買収の局面では占い師さんによるお告げを信じて行動し、企業立ち上げの場面では入念なデータ収集を行っていた。
このことから、日ごろから身の回りのことに興味を持ち、普段しないような場所へ出かけて人に会ったりと、「価値観を広げて、物事を考え続ける」ことが大事なのだと学んだ。
チャンスをつかむタイミングは、人生の中できっと起こる。
自分の人生の中でチャンスを軌道に乗せられるように、これから先「価値観を広げて考え続ける」ことをより一層意識して生きていきたい。
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※この記事では、私が本を通して感じたことや、学んだことを個人的に記録しています。