こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
「オクラ栽培は簡単」と言われますが、実際に育ててみると失敗が多く、難易度が高いように感じています。
苗が大きくならない、葉が黄色く変色して枯れてしまう、実が曲がるなどの問題に直面しました。
そこで今回は、オクラ栽培での失敗をもとに、原因と対策をまとめました。
同じようにオクラ栽培で悩む方の参考になれば嬉しいです。
オクラ栽培はむずかしい…!失敗7つの理由と対策ブログ
オクラ栽培はとっても繊細な作物です。
土の栄養を感じ取りやすく、天候や温度に左右されやすい特性があります。
今回は、オクラ栽培で経験した7つの失敗と、その原因と対策をご紹介します。
1.芽が出ない
2.大きくならない、伸びない
3.葉が落ちる、枯れる、黄色くなる
4.実が硬くなる
5.実が曲がる
6.オクラの花が咲かない
7.アブラムシやアリなどの虫がつく
それでは順に見ていきましょう。
失敗1.芽が出ない
オクラの種をまいたのですが、芽がでませんでした…
オクラの種が発芽しない理由は、
- 発芽の適温ではなかった
- 浅く種をまいてしまった
- 種が乾燥していた
- 1粒だけで種をまいた
- 種の寿命が切れていた
などが考えられます。
オクラの発芽適温は25~30度。さらに15度を下回ると生育が悪くなります。
オクラの種は光を嫌う「嫌光性種子」の特徴があり、浅く撒くと発芽率が落ちる原因となります。
また、オクラの種は1粒でまくよりも2~3粒ずつまくことで、他の種と競争しながら強く成長しようとする性質があります。
オクラの種の発芽率を上げるには一晩水に浸けておく
オクラの種はとても固いです。
給水を促して発芽率を高めるには、種を水に一晩つける方法がおすすめです。
種が柔らかくなり、しっかり給水されるので、発芽しやすくなります。
オクラは2~3本植えがおすすめ
オクラの種を一か所に2~3粒ずつまくと、他の苗と競争するため強い苗に育ちます。
また、1本植えは栄養が集中するため茎も葉も大きくなり、最終的に実が太く固くなりがちです。
一方で2~3本植えは、栄養が分散されて柔らかくて美味しい実を収穫できるようになります。
さらに、オクラの苗は風で倒れやすい傾向がありますが、複数植えをすることで風の影響を受けづらいというメリットもあります。
失敗2.大きくならない、伸びない
オクラの種が発芽したものの、その後の育ちが悪く、大きくなりません…
オクラの苗が大きくならない理由には、以下の3つが挙げられます。
- 気温が15度を下回る
- 肥料が少ない
- 根を傷つけた
オクラの原産地は熱帯のアフリカなので、寒さにとても弱いのが特徴です。
特に15度を下回る気温にさらされると、苗の成長が止まってしまいます。
ホームセンターで苗が出ているからといって、植え付け時期とは限らないので注意してください。
また、オクラの根はまっすぐに伸びる「直根性」のため、移植にも向いていません。
ポットから植え替える場合は、根を崩さないことが重要です。
弱っている苗には即効性のある液肥タイプがおすすめ
弱っている苗には、即効性がある液肥タイプの肥料がおすすめです。
なかでも、土壌中の微生物のバランスを整えてくれる「HB-101」は農家さんも使用する定番人気の液肥です。
杉や松、ヒノキなどの天然の植物から作られているため、地球環境にも優しいのも魅力です。
失敗3.葉が落ちる、枯れる
オクラの葉が黄色に変色し、枯れて落ちてしまいました…
オクラの葉が枯れる原因は、
- 早植えで、低温にさらされて枯れる
- 根から水分を吸い上げられない
- 肥料に当たり肥料焼けで枯れる
- 病気やカビに感染している
などが挙げられます。
ポットから植える際、根が少なすぎると十分に水を吸い上げることができず、葉が枯れてしまいます。
また、未熟な肥料に根があたり、肥料焼けをして根が傷んでいるケースも考えられます。
葉に斑点模様があらわれていたら、すす病、輪紋病、褐斑病、葉枯細菌病、うどんこ病などの病気を疑います。
その場合は他の野菜や苗に感染する前に、葉を取り除いたり薬剤散布をしたりと、早めの対策が求められます。
失敗4.実が硬くなる
茹でても食べられないほど、硬い実ができてしまいました…
オクラを一本立ちにして育てると、栄養が集中するため実が大きくなりすぎて、硬くなります。
こちらの記事でもご紹介しましたが、3本植えにして栄養を分散させ、柔らかい実を付けるのがポイントです。
また、日に日に伸びるオクラの実は、収穫日をすぎるとどんどん硬くなります。
オクラは開花してから約1週間で収穫を迎えます。
品種にもよりますが約10cmで食べ頃です。15cmを過ぎると硬くなる傾向があるので、注意が必要です。
失敗5.実が曲がる
オクラの実が曲がっているのが見られました…
オクラが曲がる現象は、生育でストレスがかかった時にあられます。
- 低温障害
- 日照不足
- 肥料過多
- 肥料不足
低い気温にさらされたり、雨続きで日照が不足したとき、肥料のバランスが崩れたりするとおきやすいです。
オクラの実が曲がるものを「奇形果」または「曲がり果」と呼びます。
病気による症状ではないため、栽培環境を見直すことで改善が可能です。
失敗6.オクラの花が咲かない
オクラの花が咲きません…
オクラは肥料の加減が難しい野菜です。
栄養を吸収する能力が高いため、肥料が多いと葉や茎ばかりが旺盛になる「樹ボケ」になりがちです。
樹ボケでは、栄養豊富なので子孫を残す優先度が下がり、花や実を付けようとしません。
肥料が多いと感じたら、水やりで土壌の肥料濃度を薄めたり、目で見える肥料を取り除いたりすると良いです。
ただし、肥料が少なすぎると、これまでお話した通り生育が悪くなってしまうので、バランスの見極めが重要です。
失敗7.アブラムシやアリなどの虫がつく
オクラの葉に虫がびっしり。昨日まで元気だったのにどうしたのだろう…
オクラは害虫の被害に遭いやすい野菜です。
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- カメムシ
- ハモグリバエ
- タバコが
オクラはこれらの害虫に狙われやすく、葉を枯らされたり、実を食害されたりします。
対策としては、虫を発生させないために除草をし、薬剤散布や捕殺などを行います。
無視が苦手な太陽光で反射してキラキラと光る「シルバーマルチ」の活用もおすすめです。
アブラムシとアリはペアを組む害虫
上のタイトル下の写真は、オクラの葉がアブラムシに狙われ、さらにアブラムシの生存を助けるアリも寄ってきた写真です。
アブラムシとアリは仲が良く、アブラムシが運ぶ甘い汁をアリが受け取る代わりに、
アリはアブラムシを他の天敵から守るというチームワークを発揮します。
たとえば、アブラムシを食べてくれる「ナナホシテントウ」は畑にとって益虫(良い利益をもたらす虫)です。
しかしアリが、ナナホシテントウを攻撃して追い払うため、アブラムシ&アリのコンビは強いのです。
まとめ
この記事では、オクラ栽培の失敗と対策をまとめました。
「オクラ栽培の難易度は低い」とよく聞きますが、実際に育ててみると失敗ばかりで難易度が高く感じました。
オクラはとても繊細な作物で、肥料を与えすぎても少なすぎても悪影響が出やすいです。
また、原産地は熱帯のアフリカのため、低すぎる気温を苦手とします。
オクラを育てるときは、肥料・気温には十分に注意が必要なことが分かりました。
この記事を通して、オクラ栽培で悩んでいる方の解決策が見つかることを願っています。
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