こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
枝豆は他の野菜と比べて、栽培の難易度が低いです。
しかし、育て方のコツを知らないと、芽が出ない・実がつかない・害虫に食べられるなどの失敗をします。
そこで今回は、枝豆を育てる初心者の方向けに、栽培のポイントを8つご紹介します。
美味しい枝豆を作るコツがわかりますので、ぜひ参考にしてください。
初心者必見!枝豆の育て方で知っておきたいポイント8つ
枝豆栽培は、支柱を立てたり蔓の整理をする必要がないため、他の野菜と比べて簡単です。
しかし、枝豆は育て方のコツを知っていないと、カビが生えたり病気になる可能性が高まります。
そこでここからは、初心者の方にぜひ見ていただきたい、枝豆栽培のポイントを8つまとめました。
【枝豆を美味しく育てるポイント8つ】
- 発芽するまでは水をやらない
- 芽が出る前に鳥の対策をする
- 本葉が5枚出たら摘心をする
- 肥料は与えすぎない
- 開花前の水やり・追肥は控えめに
- 花が咲いたら水やりをする
- 実が付いたらカメムシ対策をする
- 収穫後から鮮度が落ちるのですぐ食べる
どれも重要なことなので、1つ1つ分かりやすく解説していきます。
育て方のコツ1.発芽するまでは水をやらない
枝豆の種を畑に直播(じかまき:直接撒くこと)をする場合、発芽するまで水やりは不要です。
マメ科の種に水を与えすぎると、芽が出る前に土のなかでカビが生えてしまうからです。
一度カビが生えると芽が出ることなく腐ってしまうので、注意してください。
適度に雨が降り、水やりされているので心配は不要です。
【例外】雨が降らない場合・プランター栽培の場合
ただし、雨が降らない場合やプランター栽培の場合は例外です。
子葉(はじめに出てくる二枚の葉)が出るまでは同様の理由で、水やりを控えます。
しかし子葉が出た後は、やりすぎない適度に水やりをしてください。
育て方のコツ2.芽が出る前に鳥の対策をする
枝豆の芽は、スズメなどの鳥に食べられやすいです。
本葉(双葉の後に出てくる葉)が5~6枚ほどに増えるまでは、保護をするのがおすすめです。
畝(うね)に防鳥ネットをかけたり、紐で囲うなどの方法があります。
若い苗を鳥に食べられると、その後の生育が遅くなったり、成長できずに枯れたりします。
そのため、ある程度大きく成長するまでは、防鳥対策が必要です。
育て方のコツ3.本葉が5節でたら摘心をする
本葉が5節でたら、摘心(先端をハサミで切ること)をします。
摘心をすることで苗に適度な負担がかかるため、枝豆は成長をしようと強くなります。
切り口が雨にぬれると雑菌が繁殖しやすいため、晴れた日に摘心を行うようにしてください。
また、ハサミか消毒をした清潔なものを使います。
摘心はしても・しなくてもどちらでもOK
正直なことろ、摘心は必須ではありません。
枝豆の摘心をしなくても苗は丈夫に育ちます。
しかし摘心をした方が、苗が強くなるケースが見られるのも事実です。
育て方のコツ4.肥料は与えすぎない
(↑枝豆の根に共存する根粒菌)
枝豆の根には、栄養を蓄えてくれる「根粒菌」と呼ばれる菌が共存しています。
菌は地中の栄養素を枝豆の根に与え、苗は光合成で得た地上の栄養素を菌に与えています。
つまり、枝豆と菌はともに栄養を補いながら共存しているのです。
そんななか、外部から追肥などで肥料を与えてしまうと、栄養過多になりバランスが崩れてしまいます。
カビが生えたり病気にかかる原因にもなるので、肥料の与え過ぎには注意が必要です。
育て方のコツ5.開花前の水やりは控えめに
花が咲くまでの期間に水をやりすぎると、葉ばかりが伸びる「蔓ボケ」になりやすいです。
蔓ボケになると、実が付かなかったり、実の付きが悪く収穫量が減るなどの現象が起きます。
畑で育てている場合は雨が降るので、基本的に水やりは不要です。
ただし、プランター栽培や雨が極端に少ない場合は、苗が枯れない程度に水やりをします。
育て方のコツ6.花が咲いたら水やりをする
枝豆の花が咲く頃に水が不足していると、実が大きくなりません。
そのため、花が咲く頃には水をたっぷりと与えます。
枝豆は水やりのタイミングが大事になるね!
畑で育てている方は、開花頃に雨が降る予定がなければ、たっぷりと水やりをすると良いでしょう。
育て方のコツ7.実が付いたらカメムシ対策をする
枝豆の実はカメムシの大好物です。
枝豆に実が付いて大きくなった頃、カメムシは枝豆の殻に穴をあけて実を食べます。
カメムシが食べた実は黄色に変色するので、見て確認することができます。
カメムシの被害から守るためには、実が付いた頃に野菜用の薬剤をかけるのがおすすめです。
こちらの薬『植物つよし』のように、収穫前日まで使うことができ、カメムシに効果のある薬があります。
上手に活用をして収穫量を増やす対策を取りましょう。
育て方のコツ8.収穫後から鮮度が落ちるのですぐ食べる
枝豆は収穫後に鮮度がおちやすい野菜です。
実際に「枝豆は鍋に火をかけてから収穫に行け」と昔から言われるほどです。
収穫したばかりの枝豆は、香りが豊かであまくて、ほんとに美味しいです!
また、枝豆は鮮度がおちやすいことから、枝豆の収穫は暑い時間帯を避けて行うのがベストです。
日中の暑い時間や雨の日に収穫をすると、苗に負担がかかり鮮度がおちる原因になるためです。
もしも収穫後すぐに食べられない時は、苗からサヤを外さずに、根つきのまま水に浸けて保存します。
まとめ
この記事では、初心者の方向けに枝豆栽培で知っておきたい栽培ポイントをご紹介しました。
枝豆の育て方のコツは、こちらの8つです。
- 発芽するまでは水をやらない
- 芽が出る前に鳥の対策をする
- 本葉が5枚出たら摘心をする
- 肥料は与えすぎない
- 開花前の水やり・追肥は控えめに
- 花が咲いたら水やりをする
- 実が付いたらカメムシ対策をする
- 収穫後から鮮度が落ちるのですぐ食べる
枝豆の育て方の特徴を知っておくだけで、失敗しない野菜づくりに近づきます。
ぜひ覚えて活用してみてくださいね。
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