こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
トウモロコシを育てると、「大きくならない」「葉が枯れる」「実が小さい」などの様々な症状が見られます。
そこで今回は、トウモロコシを栽培して見られる7つの失敗例と対処法をブログにまとめました。
実際に症状が見られた畑の写真と、失敗談もご紹介しています。
トウモロコシ栽培でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
トウモロコシ栽培でよくある7つの失敗と対策
トウモロコシ栽培は難しいですね…!
はじめてトウモロコシを栽培した年は失敗が多く、ほとんど収穫できませんでした。
ここでは、トウモロコシ栽培で大失敗した年の写真をもとに、失敗談と対処法を解説していきます。
ご紹介する失敗はこちらの7つです。
【トウモロコシ栽培の失敗7つ】
- 大きくならない・伸びない・背が低い
- 葉が枯れる・葉が病気になる
- 実がつかない・雌花が咲かない
- 何者かに食べられる
- 苗が倒れる
- 粒が小さい・実が小さいのにひげが茶色になる
- アワノメイガによる食害・害虫被害
それでは順に見ていきましょう。
失敗1.トウモロコシが大きくならない・伸びない・背が低い
トウモロコシ栽培でよく見られたのは「大きくならない」「高さが伸びない」「背が低い」などの生育にまつわることです。
苗がひょろひょろと弱く、小さいうちから葉の一部が枯れ始めていました。
結局、収穫時期を迎える頃になっても実は付かず、背も低いまま枯れてしまいました。
トウモロコシが大きくならない時の対処法
トウモロコシが大きくならない主な原因は、肥料切れと土壌の乾燥が挙げられます。
特にトウモロコシは、他の野菜と比べて肥料が必要な野菜なので、栄養豊富な土壌で育てる必要があります。
・元肥:10㎡あたり20㎏
・追肥は2回:①50㎝に伸びた頃、②雄花が見えた頃
元肥が不足している状態で、後から追肥だけを与えても大きくなりづらいです。
トウモロコシが大きくならない・背が伸びないときは、土づくりの段階から見直すことが大事です。
失敗2.トウモロコシの葉が枯れる・葉が病気になる
晴天が続いて土が乾燥している日、雨続きの梅雨の日、トウモロコシを見ると突然、葉が病気になっていました。
トウモロコシの葉が病気になる原因はさまざま考えられますが、カビが繁殖していることが挙げられます。
たとえば、
- 梅雨で雨の日が続いている
- 土壌の水はけが悪い
- 土壌の乾燥が続いている
- 連作をして土壌にカビが生息している
- 肥料が不足している
前年と同じ場所で同じ野菜を栽培する「連作」は、トウモロコシには不向きと言われています。
この理由は、土壌に同じカビが増えやすく病気になる確率が高まるためです。
トウモロコシの葉が病気のときの対処法
トウモロコシの葉が枯れたり病気になる場合には、栽培環境を見直しましょう。
・高温多湿、連作を避けてカビを繁殖させない
・マルチを使用して土からのカビの跳ね返りを防ぐ
・薬剤を活用する
・消毒された市販の種を使用する
カビや病気を広げない対策を講じることが重要になります。
失敗3.トウモロコシの実がつかない・雌花が咲かない
トウモロコシの先端に雄花は見られるものの、雌花が咲かない苗がありました。
雌花が咲かない原因は、
- 時期がまだ早い
- 肥料不足や土壌の乾燥により育成が悪い
などが挙げられます。
雄花が咲いた後に雌花が咲くため、タイミングがまだ早いことが考えられます。
しかし写真のように葉が黄色く弱々しい苗に育っている場合は、「肥料不足」や「土壌の乾燥」が原因です。
雌花がつかない時の対処法
苗が元気に育っているならタイミングの問題なので、経過観察が必要です。
一方で葉が黄色く茎が弱々しい場合は、肥料不足・乾燥が原因のため、追肥や水やりをしっかり行いましょう。
失敗4.トウモロコシを何者かに食べられる
そろそろ収穫時期が来ると待ちわびていた頃、トウモロコシが何者かに食い荒らされていました。
ひげが茶色になる収穫期を見極めて食べるのですから賢いですね。
足跡は見当たらなかったのですが、トウモロコシが好きな動物は
- タヌキ
- カラス
- クマ
- 鹿
などと言われています。
鳥獣害の対処法
鳥獣による被害は、相手によって対処を変えるのが効果的です。
・鳥の被害→防鳥ネットで囲む
・獣の被害→電気柵などを設置する
・匂いを識別する鳥獣→コショウをふる
以前読んだ畑にまつわる本には、
匂いでトウモロコシを識別する生き物に対して、収穫の3~4日前に香りの強いコショウをふったら食害を防げた
ということが書かれていました。
コショウは雨などで効果が薄れやすく価格も安くはないため、大規模栽培には不向きですが、家庭菜園には取り入れやすい対策です。
ちなみに私はこの方法をまだ実践できていないので、いつか試した時にはブログに書きたいと思います。
失敗5.トウモロコシの苗が倒れる
トウモロコシの苗が倒れているのを発見しました。
当初は動物の被害かと思っていました。
しかし、実が食べられておらず、前日に強い雨風が吹いていたことから、原因は悪天候のようです。
トウモロコシの苗が倒れた時の対処法
倒れたトウモロコシは、無理に起こそうとしなくても自力で起き上がることがあります。
さきほどの写真のトウモロコシも、倒れた状態で収穫まで枯れずに生きていました。
ただし、倒れた苗の根本から根が浮き出ている場合は、スコップで優しく土をかぶせましょう。
根が露出していると、外気の気候に野ざらしにされるため、苗が枯れる原因にもなります。
失敗6.トウモロコシの粒が小さい・実が小さいのにひげが茶色になる
トウモロコシが大きくなる前にひげが茶色に枯れました。
収穫をして中を見ると、粒はとても小さく実がスカスカで、サイズも小さいです。
原因をまとめると、以下の通りです。
- 実が小さいうちにひげが茶色に変わる⇒肥料不足
- トウモロコシの実がスカスカ⇒受粉不良
- トウモロコシの実が小さい⇒肥料不足・乾燥
実が小さいのは肥料が不足しているから、実がスカスカなのは受粉が成功していないのが原因です。
実が小さいのにひげが茶色になる時の対処法
実を大きくする前に肥料切れになり、ひげが茶色に枯れてしまった実は、その後に大きくなることはないので早めに収穫をします。
また、トウモロコシの粒が小さくなるのは同じく「肥料不足」が原因です。
追肥のタイミングは、以下の通り行います。
- 1回目の追肥:背丈が50㎝に伸びた頃
- 2回目の追肥:苗の先端に雄穂が現れた頃
追肥を定期的に行い、肥料切れを起こさないことが重要です。
失敗7.アワノメイガによる食害・害虫被害
トウモロコシの茎にぶつぶつとした黄色いものが付いていました。
こちらは、トウモロコシの害虫「アワノメイガ」と呼ばれる数ミリ~数センチの幼虫による被害です。
実や茎の中に入り込んでは食害し、ひどい時にはトウモロコシの先端に付く「雄穂」を食べつくします。
また、実をボロボロになるまで食べつくすこともあるので、早めの対策が必要です。
アワノメイガによる害虫被害の対処法
アワノメイガの発生を対処するには、
・薬剤を散布する
・見つけ次第捕殺する
・雑草を除草して害虫のすみかを作らない
・アワノメイガが好む雄穂を切り取り、1つ残した雄穂で人工受粉する
・種まきの時期をずらして食害のリスクを減らす
・ネットを被せて害虫の侵入を防ぐ
・コンパニオンプランツを混植して強い苗に育てる
アワノメイガには、専用の薬剤「デナポン」が販売されています。
「デナポン」を使えば、的確にアワノメイガ対策ができるのが魅力です。
薬剤の使用に抵抗がある方は、種まき時から防虫ネットを使用するのもおすすめです。
ただし、悪天候が続くとネット内で植物が蒸れたり、目の粗い場合は害虫が侵入しやすいなどのデメリットもあるので、ご注意ください。
トウモロコシ栽培の注意点・ポイント
トウモロコシの栽培は難易度が高いです。
この理由は、トウモロコシは「肥料不足」と「乾燥」に弱く、鳥獣害も多いためです。
しかし事前に対策を講じることで、少しでもリスクを減らすことができます。
そこでここでは、トウモロコシ栽培の注意点をまとめましたので、ぜひ活用してください。
・肥料切れ、水切れを起こさない
・追肥は2回行う:①50㎝に伸びた頃 ②雄穂が現れた頃
・日陰での栽培はNG。日当たりの良い場所で育てる
・交雑すると良い実ができないため、1つの畑で1品種のみ実栽培する
・わき芽は栄養を補ってくれるため刈り取らない
・収穫期前に電気線や防鳥ネットで鳥獣害の対策を行う
まとめ
トウモロコシ栽培1年目では、さまざまな失敗を経験しました。
栄養が足りない土壌で栽培をしたため、大きくならず実のつきが悪いトウモロコシになりました。
後から追肥を多めに足しても、ひょろひょろとした弱々しい苗にしかなりませんでした。
この記事では、恥ずかしながら実際に体験した失敗談をご紹介しました。
この失敗が同じような悩みを抱えている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
▽こちらもおすすめ
トウモロコシと相性の良いコンパニオンプランツ一覧!相性の悪い野菜も マメ科と相性の良いコンパニオンプランツ一覧!相性の悪い野菜もご紹介