こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
ピーマンは「土を選ばない育てやすい野菜」と言われ、家庭菜園で人気があります。
しかし実際に栽培してみると、実が大きくならない、葉が落ちる、花が咲かないなどの様々な失敗を経験しました。
そこで今回は、自分の失敗談を写真付きでまとめ、失敗の原因と対策を解説していきます。
この記事が同じ悩みを持つ方の参考になれば嬉しいです。
ピーマン栽培はむずかしい…?!失敗談6つをブログで紹介
「ピーマン栽培は簡単」だと聞いていたものの、実際に育ててみると失敗が続きました。
そこで、せっかくなので失敗の原因と対策をブログにまとめてみました。
この記事でご紹介するピーマンの失敗は、以下の6つです。
1.苗が小さい・育たない
2.葉が落ちる・枯れる
3.葉に虫がつく
4.花が咲かない
5.花が落ちる
6.実がすぐ落ちる・実が大きくならない
それでは順に見ていきましょう。
ピーマン栽培の失敗談1.苗が小さい・育たない
ピーマンの苗を定植してから1週間が経過した頃。
ピーマンの苗は成長するどころか、写真のように小さく、育たない症状が見られました。
反省点はいくつも挙げられ、
- 植える時期が早すぎた
- 水分が不足していた
- 土壌の肥料が足りない
などが考えられます。
植える時期が早すぎると、夜間の寒さや日照不足の影響を受けてしまいます。
また、土づくりの段階で肥料が不足していため、痩せた土地であったことも原因でした。
ピーマンの土づくりで必要な肥料の量
ピーマンの定植前におこなう「土づくり」では、土の栄養を豊富にしておくことが大事です。
しかし肥料は、多すぎても少なすぎても悪影響がでるので、注意が必要です。
定植前の土づくりで必要な肥料の目安は、こちらです。
- 1㎡あたり3㎏
- 10㎡あたり30㎏
- 100㎡あたり300㎏
肥料を土に混ぜるタイミングは、前年秋から定植1カ月前までに行うのがベストです。
ピーマン栽培の失敗談2.葉が落ちる・枯れる
つぼみが付く頃、突然ピーマンの葉が黄色に変色してしまいました。
原因は、初期の栄養不足です。
くわしい症状と原因は、以下の通りです。
- 葉先だけが黄色に変色⇒マグネシウムが不足
- 葉が黒と黄色に変色⇒マグネシウムが多すぎる
- 葉が全体的に黄色い⇒窒素不足と排水の悪さ
上の写真は、全体が黄色に変色しているので、窒素不足であることが分かります。
排水する道を作り水はけを良くしたり、窒素成分を追肥するなどの対策が必要です。
ピーマンの葉にあらわれる病気の種類
ピーマンの葉が変色するのは、栄養不足の時だけでありません。
病気やカビに感染したときにも、さまざまな症状が現れます。
・黒褐色の斑点が生じる→斑点病
・褐色~黒色の斑点が現れる→黒枯病
・白と黒のカビが生える→菌核病
・白い粉が生える→うどんこ病
害虫や天候、水はけなどの外的要因により、病気にかかることもあります。
マルチシートを活用して泥の跳ね返りを防いだり、暗渠を設置して水はけを良くする工夫は必要かもしれません。
ピーマン栽培の失敗談3.葉に虫がつく
葉に虫がついているのは、生育不良のサインです。
苗が弱っていたり、栽培環境が適していないと虫がつきやすくなります。
たとえば、雑草を刈っていないと害虫が住みやすい環境を作ることになりかねません。
草取りが大変な場合は、虫が嫌うシルバーマルチシートを活用するのも効果的です。
マルチシートのシルバー色は、太陽に当たるとキラキラと反射するため、虫が寄り付きにくいと言われています。
シルバーマルチなら透明色ではなく色がついているため、雑草防止にも効果的です。
ピーマン栽培の失敗談4.花が咲かない
ピーマンの花が咲く前に、つぼみが黄色に変色して落ちるのが見られました。
花が咲かない原因は、
- 水はけが悪い
- 日当たりが悪い
- リン酸が不足している
これらの3つが考えられます。
実を作るにはたっぷりの水分を必要としますが、土に溜まってながれなければ根が窒息してしまいます。
また、花を咲かせるための栄養が不足していては元気に咲かせることはできません。
水分・日光・栄養の3つを見直して対処しました。
ピーマン栽培の失敗談5.花がおちる
ピーマンの花が落ちる瞬間を撮影できました。
花が咲いたあと一つにまとまり、するりと落ちていくようでした。
開花した花が落ちるときは、栄養不足による育成不良のサインです。
苗に栄養を行き渡らせるために、花を落として栄養を節約しているのです。
対策としては、株のまわりに追肥をしました。
ピーマンの追肥の量
ピーマンの追肥は、化成肥料と液体肥料で分量が異なるのがポイントです。
1a(100㎡)あたりの追肥の目安は、
- 化成肥料の場合:窒素成分0.3kg(2週間おき)
- 液肥の場合:窒素成分0.15kg(1週間おき)
上記はあくまでも窒素成分のみの分量なので、ご注意ください。
ピーマン栽培の失敗談6.実がつかない・実がついてもすぐ落ちる・実が大きくならない・膨らまない
ピーマンの実がつかない、実がついてもすぐに落ちる現象が続きました。
この原因は、肥料のバランスが崩れていることが挙げられます。
肥料を与えるときのポイントは、こちらです。
- 実がならない・花が落ちる⇒リン酸を与える
- 葉が黄色に変色⇒窒素を与える
肥料成分の特徴の違い
リン酸は、たんぱく質や糖質を合成する働きがあり果実をつくる役割があるので、実や花を元気にしてくれます。
窒素は、茎や葉を育てる成分です。
食べると苦いのはなぜ?ピーマンの苦味を減らす方法
ピーマンが苦いのは、苦み成分の「ピラジン」が含まれているからです。
この「ピラジン」は、水溶性成分のため水に溶ける性質があります。
そこでピーマンの苦味を抜きたいときは、水にさらすのが効果的です。
1.ピーマンを繊維に沿って切る
2.ピーマンを水にさらす
3.水が濁らなくなるまで繰り返す
ピーマンには水溶性のビタミンCも含まれているため、水に浸けるデメリットがあることも知っておきましょう。
まとめ
ピーマン栽培で失敗したことを写真付きでまとめました。
「ピーマンの栽培は土を選ばない」と言われますが、栽培環境が適切でないと元気に育たないことが分かりました。
今回の反省を活かして、来年は元気なピーマンを育てたいです。
この記事が同じ悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
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