こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
かぼちゃは外から中が見えないので、いつ収穫をすればよいのか分かりづらいですよね。
「かぼちゃの収穫時期はいつ?」
「収穫の見極め方が知りたい」
そんな方のために、この記事ではかぼちゃの収穫時期の見極め方を写真付きでご紹介します。
品種別の収穫時期やキュアリングのやり方も載せています。
かぼちゃのベストな収穫時期が分かりますので、ぜひ参考にしてください。
【写真あり】かぼちゃの収穫時期の見極め方
かぼちゃの収穫時期を簡単に見分ける方法があります。
それは、かぼちゃのヘタ(果梗)で収穫を判断する方法です。
かぼちゃの収穫時期の見極め方
- かぼちゃのヘタがコルク化している⇒収穫時期のサイン
- かぼちゃのヘタが若い⇒未熟果なので収穫しない
写真付きで詳しく解説していきます。
かぼちゃのヘタがコルク化したら収穫のサイン
かぼちゃが収穫時期になると、ヘタの部分に縦に白い線が入り、コルク化します。
具体的には、ヘタの部分に白い線が縦に入り、カサカサとして乾燥し、固くなります。
(左:コルク化したヘタ|右:未熟なヘタ)
(ヘタがコルク化している収穫期のかぼちゃ)
ヘタがコルク化したらかぼちゃの実が熟成されたサインなので、収穫をします。
かぼちゃのヘタが若いのは収穫がまだ早いサイン
一方で、かぼちゃのヘタが若々しい色している場合は、果実が未熟な証拠です。
未熟なかぼちゃは実が固く甘くないため、熟すまでは収穫をしないようにします。
(ヘタが緑色なのは収穫がまだの証拠)
(コルク化が始まった収穫期前のかぼちゃ)
品種によって異なりますが、かぼちゃの多くは熟すとヘタの色が緑色⇒白色に変わります。
そのため、熟成してヘタが白くコルク化するまでは、収穫を待つようにしましょう。
収穫が早すぎてしまったときの対処法
未熟果を収穫してしまった…収穫が早すぎたときの対処法はある?
もしもヘタが緑色の未熟果を収穫してしまったら、追熟をするのがおすすめです。
一度収穫した果実は大きくなりませんが、追熟をして糖度を上げることは可能です。
追熟については、記事後半の「キュアリングの正しいやり方」でご紹介しています。
未熟化の追熟は食べ頃になるまで数週間ほどかかりますが、放置をするだけでOKなので簡単です。
ちなみに、未熟果のかぼちゃを食べたのですが、甘くないうえに実が固く、美味しくなかったので、追熟をしないですぐ食べるのはおすすめしません…!
ひと手間かかりますが、ぜひ追熟をして食べ頃を待ってから食べてみてくださいね。
【品種別】西洋かぼちゃ・日本かぼちゃの収穫時期
かぼちゃにはさまざまな栽培種があるので、収穫時期がいつなのか分かりづらいですよね。
そこで、栽培種の大きなグループである「品種」ごとに見ると、収穫期間がわかりやすいです。
ここからは、主な品種の「西洋かぼちゃ」と「日本かぼちゃ」に分類をして、収穫時期をご紹介します。
西洋かぼちゃの収穫時期
西洋かぼちゃは、人工受粉をしてから約40日~50日で収穫時期を迎えます。
西洋かぼちゃの品種には、坊ちゃんかぼちゃ、えびすかぼちゃ、ロロンかぼちゃ、伯爵かぼちゃなどがあります。
・坊ちゃんかぼちゃ
・えびすかぼちゃ
・ロロンかぼちゃ
・伯爵かぼちゃ、など
西洋かぼちゃは、ホクホクした触感と甘味のある味をしていることから「栗かぼちゃ」と呼ばれることもあります。
坊ちゃんかぼちゃやえびすかぼちゃは家庭菜園でも人気の品種です。
日本かぼちゃの収穫時期
ごつごつした見た目や甘さ控えめで上品な味が特徴的な「日本かぼちゃ」。
日本かぼちゃは、人工受粉をしてから約30日~50日で収穫時期を迎えます。
品種には、黒皮かぼちゃ、小菊かぼちゃ、つるくびかぼちゃ、バターナッツかぼちゃ、白皮砂糖などがあります。
・黒皮かぼちゃ
・小菊かぼちゃ
・つるくびかぼちゃ
・バターナッツかぼちゃ
・白皮砂糖、など
日本かぼちゃは高温多湿や病虫害に強い品種が多いことから、栽培のしやすさが魅力です。
かぼちゃの収穫10日前に「玉直し」をしよう
かぼちゃの実が収穫を迎える10日前頃に「玉直し」という作業を行いましょう。
玉直しとは、横や斜めのまま成長している実を、まっすぐに起こしてあげる作業です。
玉直しの際に、実の下にマットを敷くことでカビや病気から守る効果が期待できます。
玉直しをすると日光が均一に当たり色づきも良くなります。
かぼちゃは追熟すると甘くなる!キュアリングの正しいやり方
収穫したかぼちゃを長期保存ができて、かつ糖度も高めることができれば嬉しいですよね。
そこでここからは、かぼちゃのキュアリングの目的とやり方をご紹介します。
「かぼちゃを長期保存したい」
「収穫後の正しい保存方法が知りたい」
「かぼちゃを甘くしたい」
これらが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
かぼちゃのキュアリングとは?
かぼちゃのキュアリングとは、
- ヘタを乾燥させて雑菌の侵入を防ぐ
- 追熟をして糖度を高める
これらの目的のために行います。
収穫直後のかぼちゃは、ヘタの切り口に水分が多いため腐りやすいです。
また、収穫してすぐのかぼちゃはデンプンの保有量が高い一方で、甘味は弱いです。
そこで、次にご紹介する条件のもとで追熟を行い、ヘタを乾燥させて雑菌の侵入を防いだり、デンプンを糖化して甘くします。
かぼちゃをキュアリングするやり方
かぼちゃをのキュアリングのやり方はこちらです。
・風通しのよい日陰の場所で7日~10日間ほど乾燥させる
・温度は28度以上、湿度は80%以上が最適な気候
冷蔵庫は温度が低すぎるため、かぼちゃのキュアリングには向きません。
キュアリングの期間は約7日~10日ほど行います。
作業小屋や遮光したハウスなどの環境が適しており、湿度は80%以上を保つのが理想です。
かぼちゃのヘタが白くコルク化し、果実付近までカサカサとしてきたら、追熟したサインです。
まとめ
かぼちゃの収穫時期の見極め方について写真付きでご紹介しました。
かぼちゃの収穫期は、ヘタがコルク化しているかどうかで判断できます。
収穫が早すぎたときの対処法や、キュアリングのやり方も解説しています。
この記事を通して、収穫したかぼちゃを美味しく食べるお手伝いができれば嬉しいです。
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