こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
難易度が高いと言われるかぼちゃの栽培で、このような悩みを抱いていませんか?
「雌花が咲かない…」
「葉が枯れるのはなぜ?」
「実が大きくならない」
かぼちゃを栽培するにあたり、葉や実の悩みを抱える方は多いです。
そこでこの記事では、かぼちゃに関するよくある5つの疑問と対処法をまとめました。
かぼちゃ栽培における解決策が分かりますので、ぜひ参考にしてください。
雌花が咲かない!かぼちゃ栽培のよくある疑問と対処法
かぼちゃは、栽培のポイントを知っていれば、問題が起きた時に対処する術が分かります。
しかし、そうは言っても「葉が枯れる」「雌花が咲かない」などの問題が起こりうるため、難易度は低くはありません。
そこで、かぼちゃ栽培で起こりやすい5つの問題と対処法をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
【かぼちゃ栽培のよくあるQ&A】
- 雄花ばっかり…雌花が咲かないのはなぜ?
- 果実が色づかない…実が黄色くなるのはなぜ?
- 葉に現れた白い粉(白い斑点)は何?
- 葉が枯れるのはなぜ?
- 果実が大きくならないのはなぜ?
それでは、1つ1つ見ていきます。
Q1.雄花ばっかり…雌花が咲かないのはなぜ?
雌花が咲かず、雄花ばかり咲く現象を「つるぼけ」と呼びます。
雌花が咲かない理由には、
- 苗が若い
- 肥料過多
などが挙げられます。
そもそも苗が若いうちは、果実をつける体力が不足しているため、雌花が咲きにくい傾向があります。
成長はしている苗が雌花を咲かせないのは、肥料が多すぎるために栄養があり余っており、子孫繁栄の優先順位が下がるので、蔓や葉ばかり太らせてしまうからです。
かぼちゃは雌花と雄花が咲かなければ受粉はできませんので、バランスが重要となります。
【対処法1】つるぼけは未然に防げる
つるぼけは、未然に防ぐことが可能です。
かぼちゃの株が小さい時は、肥料を与えるタイミングがポイントです。
【つるぼけを未然に防ぐ方法】
- 最初の実が付くまでは追肥をしない
- 実が付いてからは月に1~2度、少量の肥料を施す
株が小さいうちは、雄花ばかりが咲く傾向があります!
1回目の追肥は、最初の雌花が咲くのを待ってから行いましょう。
肥料過多はつるぼけを早めるため、肥料不足にならない程度に、少量ずつ追肥するのがポイントです。
【対処法2】それでもかぼちゃの雌花が咲かない時はストレスを与えよう
かぼちゃの株が十分に成長しているの雌花を咲かせない場合は、わざとストレスを与えて弱らせます。
株が弱ると子孫を残そうとするので、雌花を咲かせるようになります。
株を弱らせる方法は、以下の通りです。
【雌花が咲かない時の対処法】
- スコップで根の一部を掘り返して切る
- 日よけをして日照を短くする
- 肥料を減らす
- 葉を15~20枚ほど残してつるを切る
実際に筆者も、スコップで根を掘り返り返して切ったり、肥料を極端に減らすなどの対策を行いました。
それらの効果はすぐに現れ、雌花と雄花の咲くバランスが良くなりました!
リスクが高いのでおすすめできないが、つるを切るのも効果的だった
あまりおすすめはしませんが、つるを思い切って切りストレスを与える方法もあります。
つるを切ってストレスを与えた数日後、きちんと雌花が咲きました。
(右側の蔓に雌花が咲いている)
かぼちゃが実をつけるには、最低でも15~20枚ほどの葉が必要です。
葉で光合成を行い、栄養分を吸収しているためです。
そのため、つるの切りすぎや、葉や茎をむやみにきることは正直おすすめしません。
何を試しても雌花が咲かないという時の最終手段として、自己責任で試されてみてください。
Q2.果実が色づかない…実が黄色くなるのはなぜ?
かぼちゃの実が黄色に変色するのは、受粉が行われなかった結果です。
人工的に受粉をしても、確実に受粉されていなければ黄色く変色します。
受粉が成功しなければ果実は成長しませんので、受粉のタイミングは非常に重要です。
【対処法】晴れた日の午前中に受粉を行う
実を色づかせるには、受粉が必要です。
人工的に受粉する場合は、以下の条件に当てはまるタイミングで行いましょう。
【人工受粉に適した条件】
- 晴れた日
- 朝8時~10時
- 花粉が濡れていない状態
受粉の成功率は、天候や時間などにも左右されます。
たとえば、夕方や雨などで花粉が濡れている場合は、受粉の確率が下がるのでなるべく避けるようにしてください。
Q3.葉に現れた白い粉(白い斑点)は何?
葉に現れる白い斑点は、うどんこ病と呼ばれる病気です。
うどんこ病の発生源は、土や落ち葉などに存在する「糸状菌」というカビ。
発生の背景には、日光不足や肥料過多、肥料不足、食物連鎖などの様々な要因が挙げられます。
果実に直接的な影響は及ぼしませんが、被害が広がると実が「大きくならない」などの悪影響が出るため、早めの対処が必要です。
【対処法】葉を切り落とし、薬剤を使用する
うどんこ病を見つけたら、白い斑点が現れた葉だけを切り落とし、様子を見ましょう。
また、水はけが悪い土壌であれば、マルチを外して水やりを控えて風通しを良くしてください。
それでも、うどんこ病が再発するようであれば、以下の対処法を参考にしてください。
【うどんこ病の対処法】
- 重曹スプレー(重曹:水=1:1,000)で対処する
- お酢スプレー(酢:水=1:20)で対処する
- うどんこ病特化の農薬「かりグリーン」で対処する
重曹スプレーや酢スプレーは、原液を水で割って作る無農薬なため、安全性が高いです。
ただし、専門の薬剤と比べると効果は劣ります。
即効性があり、効き目の強い対処を行うならば、うどんこ病に特化したこちらの「カリグリーン」がおすすめです。
お酢スプレーを試しましたが、うどんこ病は治らない…と諦めていました。
しかし、こちらの殺菌剤「カリグリーン」を試したところ、2~3度目の使用で、うどんこ病の症状が良くなった気がします!
環境にやさしい炭酸水素カリウムを主成分としているため、毒性をなるべく抑えた農薬を使いたい方にもおすすめです。
Q4.葉が枯れるのはなぜ?
かぼちゃの葉が枯れる要因には、主に以下の4つの病気が考えられます。
【かぼちゃの葉が枯れる主な病気】
- モザイク病
- 褐斑細菌病
- うどんこ病
- 斑点細菌病
モザイク状の斑点が葉に現れる「モザイク病」や、葉が徐々に破れて変色する「褐斑細菌病」。
さらに葉に白い斑点が見られる「うどんこ病」、小斑点が現れ最終的に葉が破れる「斑点細菌病」などが挙げられます。
これらの病気の特徴や防ぎ方は、タキイ種苗株式会社の公式サイトで詳しく解説されていました。
発生の原因についても分かりやすく紹介されていますので、ぜひ参考にされてみてください。
Q5.果実が大きくならないのはなぜ?
果実の成長がある時急に、止まるケースがあります。
かぼちゃの実が大きくならない理由には、以下の通り様々挙げられます。
【かぼちゃの果実が大きくならない原因】
- 受粉に失敗した
- 肥料不足
- 日照不足
- 気温が栽培に適していない
かぼちゃの果実が大きくならない理由には、受粉されていないこと、肥料不足、日照不足、気温が栽培に適していないなどが挙げられます。
【対処法】受粉・肥料不足に気を付ける
実が大きくならない時の対処法はこちらです。
【果実が大きくならない時の対処法】
- 受粉に適した日を選び、受粉の成功率を上げる
- 追肥を行う
受粉が成功しなければ、果実は大きくなりません。
受粉の確率を上げるためにも、晴れた日の午前中に、花粉が乾いている状態で行うのがベストです。
また、実を大きくするために必要な栄養が不足しているときは、追肥を行いましょう。
かぼちゃに必要な養分が配合された、ウリ科専用の肥料もおすすめです。
まとめ
この記事では、かぼちゃ栽培におけるよくある疑問と対処法をまとめています。
今回ご紹介したQ&Aは、以下の5つです。
【かぼちゃ栽培のよくあるQ&A】
- 雄花ばっかり…雌花が咲かないのはなぜ?
- 果実が色づかない…実が黄色くなるのはなぜ?
- 葉に現れた白い粉(白い斑点)は何?
- 葉が枯れるのはなぜ?
- 果実が大きくならないのはなぜ?
なぜ病気になるのかを解説した後に、対処法を詳しく解説しています。
この記事を読んで、かぼちゃ栽培の悩みが解決し、実践しやすい対処法が見つかれば嬉しいです。
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