こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
「パプリカが色づかない」
「色が変わらないのはなぜ?」
「茶色に変色したけど大丈夫?」
パプリカを育てているが、色が変わる気配がない…と心配になりますよね。
パプリカは、緑色から赤やオレンジ、黄色などに色づくまでに長い期間がかかります。
そこでこの記事では、パプリカが熟成に必要な期間や、色づくまでの過程を詳しくご紹介します。
色が変わるまでの様子を写真付きで解説していますので、ぜひ参考にしてください。
パプリカは色づくまでに約30日~60日かかる
パプリカは、色づくまでに時間がかかる野菜です。
開花してから完熟して赤や黄色になるまでに、約30日~60日かかると言われています。
思ったより、時間がかかるんです。色づかないからと言って、収穫しないように気を付けてくださいね。
品種によって収穫時期は異なり、早いものでも30日~40日、つまり最低でも1ヶ月間は待つ必要があります。
たとえば、こちらのパプリカ・レッドは、植え付け後から30日~40日と、収穫までの期間が短い品種もあります。
しかし、一般的な緑色のピーマンは開花から約20日~30日と、パプリカよりも圧倒的に短い期間で収穫できます。
このことから、「パプリカが色づかない…」と疑問に感じたら、まずは収穫時期まで様子を見ることをおすすめします。
【色別】パプリカが色づくまでを写真付きで解説
「パプリカが色づかないのはなぜ?」
「茶色に変色して腐ってしまった?!」
パプリカが色づかないと、このように疑問を抱きますよね。
パプリカが色づくまでには、色のグラデーションを経過して、約1~2カ月かけて徐々に変色していきます。
そこでここからは、赤や黄色、オレンジのパプリカが色づくまでの過程を写真付きで解説します。
【色別に観察した色づきの品種】
- 赤パプリカが色づくまでの過程
- 黄色パプリカが色づくまでの過程
- オレンジパプリカが色づくまでの過程
それでは、詳しく見ていきましょう。
【赤色】パプリカが赤く色づくまでの過程
赤いパプリカは、赤色に色づくまでに一部を茶色(赤黒)に変化させます。
【赤パプリカが色づく初期段階】
茶色に変色したため「腐ってしまった…」とは思わないでくださいね。
茶色に変化するのは、パプリカが赤く色づくまでに起きる現象なので、安心してください。
次に、下の写真のように「①赤茶色」→「②赤みどり」→「③赤色へと」へと変化をしていきます。
【赤パプリカが色づく過程】
すでにご紹介していますが、完全に赤くなるまでに約1~2カ月かかります。
【黄色】パプリカが黄色く色づくまでの過程
黄色パプリカが色づくまでの過程も見ていきましょう。
黄色パプリカは、鮮やかな黄色に変化する前に、黄土色のような濁った色に変わります。
【①色づき始め】
徐々に黄土色の面積が増えて、黄色が目立つようになります。
【②熟成が進む】
パプリカの実が熟成されると、全体が黄色に変わり、鮮やかなパプリカ色になります。
【③完熟】
【オレンジ】パプリカがオレンジに色づくまでの過程
最後は、オレンジ色のパプリカが色づくまでの過程をご紹介します。
オレンジパプリカは、初期段階から鮮やかな色が現れるため、他の色よりも見分けがつきやすいです。
【①色づき始め】
熟成が進むと、緑色の面積が減り、全体が鮮やかなオレンジ色に変わります。
【②熟成が進む】
完熟すると、さらに発色の良いオレンジ色へと変化します。
【③完熟】
【注意】植え付け時期を遅らせないこと
パプリカは、植え付けから収穫までに時間がかかるため、植え付け時期には注意が必要です。
植え付ける時期が遅れてしまうと、色づきが遅くなるためです。
日照が短いと熟成が遅れるので、11月以降に入ると色づきが悪くなる傾向があります。
ピーマンは11月頃まで収穫できますが、パプリカの収穫時期は10月頃までが一般的です。
11月を過ぎると、色づきが悪くなるうえに、実をつける期間が長いため害虫による病気の危険性も高まります。
パプリカは植え付け時期をきちんと守り、日照が短い時期の栽培には十分に注意しましょう。
色づくまでは防虫ネットを活用するのがおすすめ
パプリカは色づくまでの期間が長いため、虫や鳥に食べられる被害が多いです。
せっかく色づいても害虫の被害を受ければ、品質が落ちてしまいます。
少し手間はかかりますが、実が付いた頃にこちらの防虫ネットを活用すれば、安心して育てることが可能です。
色に含まれる栄養・成分の違い
パプリカの色は、色素成分のバランスによって決まります。
もともと緑色のパプリカには、クロロフィルと呼ばれる緑色の成分が多く含まれています。
しかし、クロロフィルは光合成をすることで分解・破壊され、代わりに赤・黄色・オレンジなどの色素成分が増加するため、色が変わります。
【色素成分】
- 赤色:カプサイシン
- 黄色:ルテイン
- オレンジ:β-カロテン
これらの成分バランスによって、パプリカの色が決まっているのです。
たとえば、赤パプリカはカプサイシン、オレンジパプリカには抗酸化作用を持つβ-カロテンが多く含まれています。
ただし、赤→オレンジ、黄色→赤など、すでに緑色から変化した色には変わらないことも知っておきましょう。
パプリカを英語・フランス語でなんていう?意味や読み方も紹介
パプリカという名前は、唐辛子を意味するフランス語の「piment(ピマン)」またはスペイン語の「pimento(ピメント)」がもとになっています。
さらに深堀して、ここではパプリカを英語、フランス語、その他の言語でなんと言うかをご紹介します。
それでは、見ていきましょう。
パプリカは英語で「bell pepper」
パプリカを英語で「bell pepper」と呼びます。
bell pepperの前に色を付ければ、色別にパプリカを表現できます。
【パプリカを英語でなんという?】
- red bell pepper:赤パプリカ
- yellow bell pepper:黄色パプリカ
- orange bell pepper:オレンジパプリカ
英語で「paprika」は、野菜のパプリカではなく、香辛料のパプリカパウダーのことを指します。
ちなみに、日本の緑のピーマンは「green pepper」と呼びます。
パプリカはフランス語で「Poivron」
パプリカはフランス語で「poivron」、読み方は「ポワヴロン」です。
男性名詞なので単数形で「un poivron」、複数形で「les poivrons」と書きます。
フランス語では名詞のあとに色の形容詞が付くため、poivronの後ろにパプリカの色を置けば色別に表現できます。
【パプリカをフランス語でなんと言う?】
- poivron rouge:赤パプリカ
- poivron jaune:黄色パプリカ
- poivron orange:オレンジパプリカ
フランス語でピーマンの発音に近い「piment」という単語は、唐辛子を指します。
また、pimentというと「スパイス」や「香辛料」などの名詞(男性名詞)としての意味もあります。
その他の国│パプリカの言い方まとめ
英語、フランス語以外でパプリカは以下のように呼ばれます。
【パプリカの呼び方】
- capsicum:ニュージーランド、オーストラリア
- sweet pepper:オーストラリア
- peperone:イタリア
- paprika:ドイツ
一つの野菜でも、場所が違えばさまざまな呼ばれ方をするのですね。
もしもあなたが旅行をしたら、旅先の国でパプリカを何と呼ぶかぜひチェックしてみてくださいね。
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まとめ
この記事では、「パプリカが色づかない」「茶色に変化したけど腐っていない?」「いつ色づくの?」などの疑問を解決しています。
パプリカが色づくまでには約30日~60日間、つまり約1ヶ月~2カ月もの長い期間を要します。
そのため、色が変わらない場合は、熟成期間が過ぎていないことが挙げられます。
また、緑色のパプリカが赤色に変化する過程で、表面の色が黒・茶色に変化します。
「腐ってしまったかも?!」と収穫せずに、色が徐々に変わるのを辛抱強く待ってあげてくださいね。
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