こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
野菜を育てるときに欠かせない「石灰」。
酸性に傾きやすい土に対して、アルカリ性の石灰を撒くことで、土の酸度を中性にする役割があります。
そんな石灰ですが、「石灰を混ぜてから1~2週間置かなければいけない」という話を聞いたことはありませんか?
実は、品種によっては、撒いてから時間を置かずにすぐ使える石灰があります。
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石灰の種類によって撒くタイミングは異なる
石灰の種類って、色々あるの?
アルカリ分や使用される素材によって、色々な種類があるよ
石灰は、アルカリ分や素材によってさまざまな種類があります。
【カルシウムを主成分とする資材】
アルカリ分 | 種類 | 特徴 | 使うタイミング |
---|---|---|---|
80%以上 | 生石灰 | 水に触れると発熱するので注意。家庭向きではない。 | 定植の20日以上前 |
60%以上 | 消石灰 | 生石灰の次に効果が強い。目に入ると失明する恐れがあるため注意が必要。 | 定植の約2週間前 |
約50% | 炭酸カルシウム | 反応が穏やかに表れる | すぐに定植できるが、緩効性のため、約2週間経過してから植え付けると尚良い |
約50% | 苦土石灰 | 反応が穏やかに表れる。「苦土」とはマグネシウムのこと。 | 資材によってはすぐに定植できるものもある。緩効性のため、約2週間経過してから植え付けると尚良い |
約40~50% | 有機石灰 | カキやホタテの貝殻などを粉末にした、ミネラル分が豊富な石灰。 | すぐに定植できる |
ー | 草木灰 | 「そうもくばい」と読む。草木を燃やしてできた灰。燃やし方や成分によって効果は異なる。 | 定植の約2~3週間前 |
ー | もみ殻くん炭 | もみ殻をいぶして、炭化したもの。通気性・撥水性が良くなるため、微生物が住みやすくなる | すぐに定植できる |
「草木灰」と「もみ殻くん炭」は、石灰資材ではありませんが、使用目的が似ている資材なので、一覧にまとめています。
表を確認すると、石灰・カルシウムを主成分とする資材を使うタイミングは種類によって異なることが分かります。
一般的には、袋に使い方が書いてありますので、必ず確認するようにしましょう。
使うタイミングはアルカリ分によって異なる
使うタイミングは、何を基準に見分けたら良い?
アルカリ分を目安に異なっているよ。ただし、製品の袋に書いてある使用方法が書いてあるから、必ず確認してね。
アルカリ分が低い成分は、土に混ぜてからすぐに定植できる傾向があります。
一方で、アルカリ分が高い成分は、植える1~2週間以上前に土に混ぜ込み、時間を置いてから定植を行うことが多いです。
【石灰を混ぜた後に時間を空ける理由】
- 石灰と、化学肥料や元肥などを同時に使用すると、有害なアンモニアガスが発生してしまうため
- アンモニアガスを含んだ土に植物を植えた場合、枯れる原因になるため
また、誤って粘膜に触れたり吸い込んでしまうと、炎症や失明する危険性がある資材もあるため、使用上の注意点は必ず読みましょう。
消石灰・生石灰は、家庭・園芸におすすめしない
石灰の中でも「消石灰」と「生石灰」は、アルカリ性が非常に強く、そのぶん危険性も高いので注意が必要です。
【消石灰・生石灰の特徴】
消石灰は「水酸化カルシウム」の別名。生石灰(酸化カルシウム)に水を加えて作られる強アルカリ性の物質。
水酸化カルシウム(消石灰)の危険有害性は、「皮膚刺激」「重篤な眼の損傷」「呼吸器系の障害」「長期又は反復ばく露による肺の障害のおそれ」があげられている。
(引用:国民生活センター)
消石灰は、生石灰に水を加えて作られたもの。
どちらも即効性は高いですが、窒素肥料との化学反応によりアンモニアガスが発生しやすいというデメリットがあります。
また、消石灰は水に溶けやすい一方で、水を加えると加熱する危険性があります。
粘膜に触れた場合、皮膚炎や失明などを起こす危険性もあるため、十分な注意が必要です。
すぐに使いたいなら「有機石灰」や「もみ殻くん炭」がおすすめ
畑を始めたばかりのころ、「畑を耕すタイミングが遅れて、種まきができない…」ということが多々ありました。
育った野菜が思いのほか長持ちして、限られた畑のスペースを陣取っているのに甘んじて、次に植える野菜のタイミングが遅れてしまったのです。
そんな時には、すぐに植物を植えられる「有機石灰」や「もみ殻くん炭」などがおすすめです。
即効性は緩やかですが、使用するタイミングを気にせずに畑に撒けるため、すぐに畑を耕したい時にも便利です。
【家庭菜園におすすめの畑にやさしい資材】
メリット・デメリットを知ったうえで、畑に合った石灰を活用しよう
カルシウムを主成分とする資材には、様々な種類があり、使用するタイミングも異なることをご紹介しました。
畑に植える野菜や、土の状態によって、使用すべき資材はそれぞれ違ってきます。
そのため、石灰の種類や特徴を理解して、メリットだけでなくデメリットも確かめた上で使用したいものです。
今回は、使用するタイミングにフォーカスして解説していますが、用途や注意点は種類によって異なりますので、資材の特徴についても必ず確認してから選ぶようにしてくださいね。
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