こんにちは!家庭菜園で暮らす、くまめです。
イタリア語で「小さなかぼちゃ」という意味を持つズッキーニ。
緑や黄色、縞模様などのさまざまな種類があり、みずみずしくてクセも少ないため家庭料理で人気の夏野菜です。
そんなズッキーニは、家庭菜園で気軽に栽培することが可能です。
そこでここでは、ズッキーニの栽培方法を写真付きで分かりやすく解説します。
ズッキーニの栽培期間や栄養・効果効能などもご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
いつまで収穫できる?ズッキーニの栽培期間は6月中旬~8月頃まで
種まきから収穫までの時期の目安は、こちらです。
【ズッキーニの栽培時期】
- 4月:種まき
- 5月:苗植え・定植
- 6月~8月:収穫
ズッキーニの栽培期間は、6月中旬頃から8月頃までです。
また、9月頃まで実は付けますが、日照不足や低温により縦郭時期を過ぎると実のつきが悪くなってしまいます。
ズッキーニの栽培に適した環境
ズッキーニの栽培に適した環境も確認しておきましょう。
ズッキーの原産地は北アメリカ大陸ですが、16世紀ころにヨーロッパで本格的に栽培が始まったと言われています。
そんなズッキーニは、日当たりが良く、20℃から25℃前後の比較的温暖な場所での栽培が適しています。
寒さには弱い傾向があるため、日光が当たる暖かい場所で栽培すると良いでしょう。
ズッキーニの栽培方法を写真付きで解説
ここからは、ズッキーニの栽培方法を写真付きでご紹介します。
家庭菜園での育て方が分かりますので、初めてズッキーニの栽培を考えている方はぜひ参考にしてください。
ズッキーニの栽培の流れは以下の通りです。
【ズッキーニの栽培手順】
- 土づくり
- 植え付け(定植)
- 防風ネットや風よけをつける
- 追肥
- 人工受粉
- 収穫
それでは順に見ていきましょう。
1.土づくり
まずは、ズッキーニを植える土を作ります。
【土を作る手順】
ズッキーニが成長すると葉が大きく広がるため、1株あたりの株間を90㎝以上あけることを想定して畝を作ります。
定植する2週間前以上に苦土石灰を、1週間前に堆肥と肥料を、時期をずらして土に混ぜるのがポイントです。
石灰(苦土石灰や消石灰など)を肥料や元肥と一緒にまぜてしまうと、有毒なアンモニアガスが発生します。そのため、時期をずらして土に混ぜます。
ただし、石灰のなかでも「有機石灰」や「もみ殻くん炭」の場合は、肥料や元肥と同じタイミングで使用できます。
石灰の種類や特徴については、こちらの記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
待たなくていい!すぐに使える石灰の種類、知っていますか?土づくりに必要な道具
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2.植え付け(定植)
畝をつくりマルチシートを張り、90㎝の株間を空けて苗を定植します。
マルチに穴を空けて水をそそぎ、水が引いてから根鉢の根元を崩さないように丁寧に植え付けます。
3.防風ネットや風よけをつける
ズッキーニは、強風などで苗が折れやすいうえに、傷口から病気が入りやすい傾向があります。
そのため、苗が小さいうちは、強風や強い雨などで弱らないように「風よけ」を付けるのがおすすめです。
風よけには、「防虫カバー」や「使い終わった肥料・堆肥袋」などで代用できます。
葉が成長したら、成長の妨げや花の落花の原因にもなるため、防虫カバーを外してください。
4.追肥
植え付けから2~3週間おきに追肥を行います。
マルチの裾をめくり、1㎡あたり40~50gの肥料を撒きましょう。
その後は軽くクワで土と肥料を混ぜ、マルチを元の状態に戻します。
5.人工受粉
ズッキーニは、人工受粉をすると受粉率が高まります。
暖かい時期になると虫による自然受粉が行われますが、昆虫が少ない5~6月頃までは人工的に受粉を行うと安心です。
【人工受粉のやり方│ズッキーニ】
- 雄花を摘み、花弁を取り除く
- 雄花の花粉を雌花の中心にる雌しべに軽くこすりつける
人工受粉の確率を高めるためにも、晴れた日の午前中(9時頃まで)に行いましょう。
花粉が濡れていたり、夕方の時間帯は、受粉の成功率が下がるのでおすすめしません。
【雄花と雌花の見分け方│ズッキーニ】
雄花と雌花の見分け方は、こちらの画像をご覧ください。
雌花(めばな)は、花の下にズッキーニの実がなっているものです。
雄花(おばな)は、花の下に細い茎が付いています。
6.20㎝~30㎝に成長したら収穫時期
品種によって収穫の長さは異なりますが、一般的な実の長さは20㎝~30㎝に成長で収穫をします。
手で折ると根本が割れてしまうため、ハサミを使って根本を切り落とします。
雨の日は切り口から雑菌が入りやすいため、晴れた日に清潔なハサミで収穫しましょう。
また、葉や茎にはトゲがあるため、怪我をしないためにも長袖や手袋をしておくと安心です。
【補足】ズッキーニの花は美味しく食べられる!
花の付いた「花ズッキーニ」は、開花直後に収穫されるので若々しく鮮度が命とされることから、高級食材としての人気を誇ります。
鮮度が落ちると花の味・色・見た目が変化してしまうため、収穫したその日のうちに食べることが食べるのがポイントです。
花ズッキーニの美味しいレシピ
- 天ぷら粉をつけて揚げる
- 花のなかに肉やチーズを詰めて揚げる
- 花のなかにリゾットを詰めて揚げる
花の付いたズッキーニは、花の中に肉やチーズ、リゾットなどを詰めて揚げて食べるのもおすすめですです。
新鮮なズッキーニを収穫できる家庭菜園ならではの楽しみ方ですので、ぜひ「花ズッキーニ」を味ってみてください。
ズッキーニの栄養と効果効能
丸形や円盤型、黄色・緑・縞模様などのさまざまな見た目を持つズッキーニ。
ズッキーニの栄養成分には、カリウム、ビタミンC、β-カロテンなどが挙げられます。
【ズッキーニの栄養と効果効能】
- カリウム:体内の余分なナトリウムを排出して血圧を下げる
- ビタミンC:風邪予防に効果的
- β-カロテン:抗酸化作用があり免疫力をアップする
クセが少ないのでサラダや揚げ物、煮込み料理など幅広い料理に利用できます。
しかし、苦みが強いズッキーニには中毒性のある「ククルビタシン」が含まれているため、食べるのは控えましょう。
まとめ
ズッキーニは難易度が高くはなく、家庭菜園で気軽に栽培しやすい野菜です。
そんなズッキーニの栽培方法を、この記事では写真付きで分かりやすく解説しました。
人口受粉のやり方や収穫時期の見分け方など、失敗しないためのポイントなども載せています。
また、ズッキーニの収穫時期や栽培に適した環境、栄養と効果効能なども分かりますので、ぜひ参考にして栽培にチャレンジされてみてください。
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